『落ち葉詩集』雨の日の公園/銀杏の葉
落ち葉 K.N.美帆子
🍂「雨の日の公園」
雨の日の公園は ひっそりと静かです
公園のお友達は みんなお家で
犬も 散歩に来てくれません
誰かの忘れものだけ すなばで淋しく
雨に洗われています
公園は にぎやかな子どもたちに囲まれたいと
涙をにじませていました
すると ブランコが
ひとりでにふわりと揺れました
誰もいない公園で
風が来てブランコと遊びました
「またお日様が照れば
子どもたちが乗りに来ますよ
今だけ私がのりましょう」
2020.12.16.
🥀買いものの帰り、雨の公園でブランコだけが急に
動いておどろいた印象です。
🍂「銀杏の葉」
銀杏の葉を
ゲーテが あなたは 一つか
二つかと 問いました
銀杏の葉のように 二人であり
一つのペアな 夫婦でありたい
2020.12.2.
Mihoko Nakane Kandinsky