なないろの音符たち

バイオリン&ハープ、日本&ロシアのつれづれ日記

アラフィフの 寂しがり屋

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コロナの間も 楽器は弾けて良いけれど
小さい頃や 青春時代を思い出す

お祖父さんが居て お祖母さんが居て
お父さんがいて お母さんが生きていて
おじさんと おばさんがいて

そうして姉と私と妹が生まれた

皆に囲まれていた 明るい日々
あの頃は みんな居たね

今残っている上の代は 僅か
老人ホームの車椅子の父と おじだけだ

でも私たちは結婚し 子供たちがいる
もう子供たちが 青春時代に入っている
(既に虹の橋を渡ってしまった子も)
私はかつての 母や伯母の年になった


その間 色々な事があった

ロンドンの どこを一人で歩いても
背筋を伸ばし キラキラと輝いていた青春時代
やることと不安と 未来がいっぱいだった頃


巡り巡って今 私は幸せになれた
家庭をもち 働いて みんなのお世話をしている
実家のこと 父のこと 夫のこと 子のこと
家のこと 地域のこと 妹のことも心配したし 生徒さんの進学のこと…

おじには大変お世話になったが 返せるものもなく これ以上甘えられない。


けれど 私も 誰かに 少しは 心配してもらいたい


『それは…ジュディのことが 心配なんじゃないのかな』

ジャーヴィスの この言葉いいな
物語の中とは言え、うらやましい。
ジュディは不幸を我慢した挙句なのだから、良かったけれども。
私も『あしながおじさん』のこの言葉、貰っておこうかしら…?

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私はと言えば いったい夫に心配されて守られているんだろうか?
私がいつも守っている気がする
心配して お世話して 奔走して セットして 働いて…
日本に慣れてきたら もう自分でやってと何回言ったか。
でも私の務めは これだったのだろうし、
そうする事で自分も守られて来たのは 勿論分かっているのだけれど。。


私は今度フィフティ
もう本当に 夏が終わり 秋が来る
暑い夏が終わるのは 今まで嬉しかったけれど
人生の夏を終えようとするのは もう青春を遠くに失うようで寂しい。

心(思い)はいつも 青春のはずだけど?
体の時間は そうとは言わないらしい
時は流れるが、すべては有限なのだと…

笑っている思い出の写真が 
フレームに区切られるように
私の時間もまた 切り取られるのだ


そう、14歳の頃に描いた この絵※の私は 
またトンネルをぬけて
どこか次へ 行くのだろうか…?


※あの時 暗中模索で 半分は輝き 半分は暗い
見知らぬトンネルに入って行く私。
不安やエネルギーや未知がいっぱいだった

それがもう 息子の年となった。

今は出てゆくのも寂しい。。





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2021.5月

誕生月が近づく雨の日に

アラフィフの想いとは こんなものなのだろうか…