結婚するために、賄賂?払った話
今回は珍しく、モスクワで私が一番怒ったことです。
♈🔱♈
結婚の手続きに行った時。
日本で新しいサマージャケット用意して、着て行って。やはり私も結婚だから、キチンとしなきゃと買いました。
けれど、モスクワのセントラルオフィスでずっと立ち並び、やっと番が来たというのに、書類がどうしてもおりません。
事務官は偉そうに、広い部屋を一人で使用して、床の向こうにポツンと一つあるデスク(笑)で許可を出し渋る。
翌日も、出直して混雑をずっと並んで、またもダメ。
どうしてなんだろう?
なぜ結婚できないのか?
親族の反対なら、まだ解るが、オフィスが反対…?
何度行ったのか、もう20年前(2000年頃)で覚えてませんけど、、
♈🔱♈
遂に
「こういう時は・・・いい?見てなさい」
とロシアの母に言われました。
家にとってあった上等のワインを出してきて、そこに
お札を数枚入れた封筒を、ドンと貼り付けました。
それを持って入りましたら、
昨日までずーっといかめしい顔で拒否していた事務官が、見るなり挨拶そこそこ、まるで動物園の猿のようにパッっと手を出してワインを受け取り、そそくさとデスクの下に大事そうに置きました。
1秒で顔をあげると
「はい、どうそ!」と笑って許可を出しました。
「ぬあ〜に〜!? 己恥ずかしくないのか!!」
私はそれを見て怒り心頭、事務官を睨みつけました。💢
書類の中身関係なし。ワインか、お金の結果。
私は悪いお金は、絶対に払いたくなかった。
でも、払わねば、私達結婚できないって。。(だからごねられる)
前回までの時間は何だったの?
あれだけ偉そうにゴネたのは、
巻き上げたかったのか、またはアル中か。
それに、封筒の中身を確かめる時間はそれ程なかったから、(机の下で厚さを触ったかも知れないが、)
だったら入れるのお手紙😜でよかっし、安酒でもよかった!
♈🔱♈
日本人と見ればすぐ金持ちと思われるけれど、違います。
奨学金を取れる所に行って、なにも遊ばずバイトして、帰りには父の入院の見舞いに行き、親も子も苦労したの。(音楽関係のバイトはよい経験でした。ふじ終わってみれば楽しかった。大学4年間で2日しか遊ばなかった。遊んだ日の帰りは、もうこれで十分と思った。今から思えば、2日くらい遊んで良かったのだけど。)
でも結婚の手続きくらい、Tシャツでは行かれないでしょう?
それでも(だから)巻き上げる。
今だったら、幸せのお裾分けでね(笑)と思ってもいいのだけど、
当時は一年働いて貯めたお金をはたいてロシアに来てたから、とてもとても。
♈🔱♈
私はモスクワの家に戻っても、まだ憤慨してました。
義父はもう慣れているのか、「そうか、ふうーん…」という感じ。
義母も、「ミミ、判ったわね、困った時は今日の事を思い出すのよ。」
ロシア流・袖の下の渡し方を習ってしまいました…😎
この経験がどなたに役立つのか、わかりませんが。💦
または同じ思いをした方も、いらっしゃいますか?
♈♈♈
というのも、相手があながち悪いばかりではないのだそう。
国家公務員が、政府の給料が安くて、とても食べていけない。
それで至るところで、ぼってる。
警察官も、食べてけない。だから…
あちこちで、ふつうに走っていた車を
まてまてー違反したー!といきなり追いかけて😎
取り締まり、罰金しぼり取る。(でもこれが仕事なんだそう…(・_・;)💦)
捕まったら逃げられないし、
今日は運がわるかったとして、ため息と共に払うんだそう。
そうしないと、時間の無駄だそうだ。
(モスクワの家族はそれで車に乗らない。)
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こうやって公務員が白昼堂々と巻き上げる。
私は怒った!
公務員や役所でさえ正義が通らず、不義が通る
国に住めない!
日本も色々問題があり、
相変わらず右へ習えの猿マネ習性はイヤなのだが、
それでも、普通の事が普通にできる。
日本はなんていいんだ!と思いました。
🍀
この頃、どの国でも問題だらけの気はします。。
これからも、正義を守って生きたいですよね。
次はロシアの素晴らしい話もしますよ♪
ロシア正教の結婚式はもう、鳥肌でした。
聖歌隊があまりに美しく、会堂は暗ーいのですが、
天の国に入っていくのかとさえ思え、緊張しました。
どうしてこんなに、政治と文化が違うのだろうか…?
🍀🌈